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『先生をいじめた話』
私立クムズ女子学院高等部3年 みずき

 先日、先生をいじめました。
その先生は公民科倫理の先生です。
 いじめる1週間前の放課後、教室に忘れ物を取りに行った際、誰もいない職員室でその先生が自分を慰めている所を目撃してしまいました。

 産休代替で来ている臨時採用の若い男の先生です。先生が赴任してきた時、おじさん、おばさん先生が多い女子ばかりの当校なので、生徒の間では「ちょっといいよね」と噂になるほどの先生でした。
 学校内で、しかも「倫理」の教諭をしている先生がそんな事をしているなんて、信じられませんでした。

 先生のいやらしい姿が頭から離れず、だんだん先生に対する憧れや尊敬の思いも薄れ、むしろ侮蔑の念を持ち始めたある日の放課後、思いがけずその先生から呼び出しを受けました。
 呼び出された理由は、以前に「倫理」の教科で質問をしていた件です。
 今頃になってそんなどうでもいい回答を受けても私にとっては迷惑な話です。それに、誰もいない教室で変態教師と二人きり。私は反吐が出そうなくらいイヤな気分で、一時でも早く帰りたかったのに、その教師はやたらと話を伸ばして私を引き止めようとしていました。
 私はもう我慢できず、
 「先生、一週間前の放課後、職員室でいやらしいコトしてましたよね?」
と、遂に言ってしまいました。

 先生は「なんのことだ?」と白々しい表情で反論しましたが、私はその表情の奥にある狼狽を見逃しませんでした。私は、そんな事はしていないけど思いつきで「証拠写真としてケイタイに写メ撮ったんですよ!」と言ってしまいました。「こんな写真、学校のホムペに投稿したら、先生は本採用はおろか、今の臨時採用も即クビ、路頭に迷っちゃいますよね」私が言うと、馬鹿な教師は観念したのか、泣きそうな表情で、頼むから誰にも言わないでくれと土下座したのです。
 大の男が床に頭を付く様子はなんだかおかしくて……私の中に、この教師を自分の思い通りに虐めたいという嗜虐心が芽生えました。
 「誰にも言って欲しくないのなら、今ここで、職員室でやっていた事と同じ事をしなさい!!」
 最初は嫌がっていた先生も、弱みを握られているからか?それとも元々そんな事をするのが好きなのか?大人しく言う事を聞いて、醜くてみっともない事を私の目の前でやりました。
 私は、変態教師を見ているだけでも気持ちが悪いのに、その感情とは裏腹に、もっとこいつを痛めつけたいという思いでいっぱいになりました。
 思いつく限りの軽蔑の言葉をそいつにぶつけ、そいつの教本で身体を叩き付け、定規やシャープペンなどで拷問の限りを尽くしました。
「みずきくん、もう止めてくれ」と泣きながら私の脚にすがりつく変態教師、気持ち悪い!
「『みずき様』でしょ?!」思い切り蹴り上げ、触りたくもないけど頬にビンタもお見舞いしました。

 「自慰の事は誰にも言わない」ということを条件に、その教師には私の玩具になってもらうことになりました。
 尊敬すべき先生を神聖な教室で痛めつけるということに、背徳の思いも持ちましたが…なんでしょう? 変態教師を嬲ることで、私の精神が美しく浄化されるような、不思議な感覚にとらわれました。

 友達とうまくいかない時、受験勉強のストレスが溜まった時、なんだか分からないけどむしゃくしゃする時……
私は「先生」と呼ばれる玩具で自分の精神を安定させる術を覚え、快適な高校生活を送ることができるようになりました。もっと私が満足できるよう、この変態教師をこれからも調教していきたいと思っています。

うあ
作者近影

※※※※※※
評:変態な先生を目撃した時のみずきさんの驚きが伝わり、好感が持てる作文です。
軽蔑していた先生を虐める楽しみを見出した、高校生らしい好奇心も伝わってきます。
ただ、みずきさんは高3の割に、文章表現に稚拙さを感じる箇所があります。
様々な文学作品を読んで、豊富な表現方法を身につけましょう。
変態教師との、その後の調教の話なども読んでみたいですね。

※当然ですがこのような「作文展」は実在しません。

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